腫瘍科
動物も長生きをするようになり、人間同様、がんや腫瘍ができることが増えています。
可能な限り命を救う、もしくはQOL(生活の質)を向上するために腫瘍の治療を飼い主様と共にがんばっていける動物病院を目指しています。


腫瘍・癌治療の目的
- 根治治療:
癌を治し、元通りの生活に戻す。

- 緩和治療:
癌を完全に治すことはできないけれど、大きな腫瘍を取り除く、小さくするなどでこれまで行えなかった食事や排泄を行えるようにしたり、痛みや不快感を取り除く、軽減することで、QOLの改善を目的とする。

- 対症療法:
がんに対してできることはほとんど無いが、内服、注射、点滴などにより、痛みや苦痛をできるだけ軽減する方法。


腫瘍治療の方法
当院では主に3つの方法を単独、もしくは併用して行っています。

- 外科治療:
主に根治を目的に腫瘍を外科的に切除します。
  • 乳腺腫瘍:犬で最も多い腫瘍の一つです。

    腫瘍の位置、目的などにより様々な手術方法があります。

    • 片側乳腺全切除
    • 領域乳腺切除
    • 乳腺部分切除
    • 腫瘤のみの切除
    • 両側乳腺全切除
    詳しくは コチラのページ へ

    片側乳腺全切除:片側の乳腺(第1〜5乳腺)を全て切除します。

    領域乳腺切除:腫瘍を支配する血管、リンパ管を含む乳腺のみを摘出する方法です。
    第1〜3もしくは第3〜5乳腺を切除し、転移のリスクを抑える手術方法です。

    部分乳腺切除:腫瘍のある乳腺のみを切除する方法です。

    局所麻酔による腫瘤のみの摘出:非常に小さい腫瘍、協力的な子に対して病理検査目的で行う手術です。
    多くの場合は全身麻酔を行わずに摘出します。
    その後、病理検査により悪性、良性を判断します。
  • 肝細胞癌:発見時にはかなり大きくなっていることが多く、困難な手術が多い腫瘍です。
  • 脾臓腫瘍:大型犬に多く、お腹の中で破裂して大出血を起こす可能性があります。
  • 脂肪腫:多くは良性ですが、巨大化したり、筋肉を巻き込んだりすることがあり、ある程度大きくなれば手術で摘出した方がいい腫瘍です。
  • 消化器型リンパ腫:手術では根治できませんが、腸閉塞を解除するために手術を行う事があります。
  • その他様々な腫瘍外科を積極的に行っています。
- 抗ガン剤治療:
主にリンパ腫や白血病などの造血系の腫瘍で行います。
昔のような副作用も近年では少なくなり、多くの外科症例でも併用することが増えてきました。
固形癌については抗ガン剤単独の治療では効果が低いことが多く、外科療法との併用が一般的となります。
また一部の腫瘍に関しては分子標的薬も効果が認められ、より副作用の少ない抗ガン剤治療が徐々に浸透してきています。
  • リンパ腫
    細胞診の結果です。
    抗ガン剤の点滴治療中。
- レーザー治療:
悪性の腫瘍細胞は正常細胞に比べて熱に弱いという特徴を持っています。
その特徴を生かしてレーザーによる温熱療法、温熱化学療法を行うことができます。
レーザー治療は主に根治を目指すものではなく、腫瘍を小さくするということが主な目的となります。
しかし、腫瘍によっては完全に消失する例もあることも当院がレーザー治療を行う一つの理由でもあります。
  • レーザー治療の特徴
    手術のように全身麻酔は必要なく、通院で治療を行うことができます。
    ICGという色素を注入しますが、抗癌剤のような副作用はありません。
    ICGリポによる治療では抗癌剤を封入しますが、腫瘍部分に集積するため、一般の抗癌剤よりも少ない量で治療を行え、副作用も最小限と考えられています。

    ICG、ICGリポに関しては来院の上、ご相談ください。


    悪性の肉腫にICGという色素を注入します。
     

    腫瘍部分にレーザーを照射するとICGが熱を持ち、腫瘍細胞を死滅させていきます。
    (温熱療法)
     

    その結果腫瘍が縮小、または消失することがあります。

ペインコントロール
腫瘍による痛みは激しい痛みを伴うことがあります。
当院では積極的に痛みのコントロールに力をいれています
詳細は ペインコントロールのページ をお読みください。

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